選択理論心理学とは、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱した「コントロールシステムとしての脳の働き」を心理学的に説明した理論です。
人は外側の刺激によって反応するのではなく、内側から動機づけられて自ら行動を選択しており、私達は自分で認識している以上に自分自身をコントロールしています。
選択理論を通して、人が実際どのように機能しているかを遺伝子に書き込まれたものと、生活しながら学んだことの二つを統合する術を学ぶことが出来ます。
人が選択する行動の背後には遺伝的なものがあると考えられています。
あらゆる生物(植物、動物など)は再生能力を含め、生存するために必要なものは遺伝子に組み込まれています。人の遺伝子は動機づけの点ではこの生存の欲求を満たす以上のことをしています。グラッサー博士は人には生存の他に4つの欲求があると言っています。
身体的側面のの多くに依存している「生存」、心理的欲求である「愛・所属」「力」「楽しみ」「自由」の合わせて5つの欲求を満足させるように遺伝子によってプログラムされていると考えられ、これらをまとめて 5つの基本的欲求 と言っています。
また、私たちが生まれて出た直後からこれらの欲求を満たそうとする取り組みが始まり、一生この苦闘を繰り返します。つまり、永い眠りが訪れるまでこれらの欲求に駆り立てられ、私達は選択、行動し続けるのです。
これら一つ一つの欲求について説明していきましょう。
生物が生存するために必要なこと。安全を確保すること。
(セックスは種の生存の欲求を超えてその他の欲求に関わっている)
この欲求は生涯をとおして愛に満ちた関係が継続することを求めます。
他人と親しくなり、かかわりを持ちたいという欲求。
権力によって序列を作る。何かを達成する。
他人の助けになるものを達成する。他人に自分を理解してもらいたい。
学習に対する遺伝子の報酬。笑うこと。
自分を表現する自由。自分で決定、選択する。
上記の行為についてですが、どれか一つの欲求だけを満たすだけでなく、複数の欲求を満たしていることもあります。
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